アーカイブスセレクション

創刊以来72年の歴史を持つ「鉄道ピクトリアル」と、弊社が発行していた実務者向け雑誌「電気車の科学」の、過去に掲載された記事を新資料とともに再構成したのが「鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション」です。国鉄新性能電車・民鉄の高性能車両が誕生して60余年、日々刻々と失われてゆく貴重な資料と、現在の趣味者の方には入手が難しい状況になっている当時の弊誌バックナンバーを次代に継承すべく、鉄道会社や特定のトピックごとに主に1950年代~60年代の車両・営業・ダイヤ・施設など実務担当者が執筆した記事を、新たにセレクトした写真などを交えてまとめました。「T記者」こと弊社初代社長の田中隆三をはじめとした各氏による現場訪問ルポ、弊誌の名物コーナー「質問に答える」や、細かい動向までを追っていける「読者短信」の再掲、また特集ごとの車両配置表や車両形式図に加え、当時実務に携わった方の貴重な証言を伺えるインタビュー記事なども掲載。研究派の鉄道ファンの方々にぜひ取り揃えていただきたい一冊です。

2023年

47 近畿日本鉄道 1950-60 (2023年12月号別冊)

B5判168ページ 定価1650円(本体1500円)

伊勢湾台風の壊滅的な被害の復旧にあたり、当時の佐伯勇社長の英断により改軌工事を断行、名阪直通運転が始まり、日本初の2階建て車両であるビスタカーがデビューするなど、近鉄が大きく躍進した1950~60 年代当時の「私鉄車両めぐり」各編、10000系・10100系ビスタカーの車両解説、車両基地や列車乗車ルポなどを再構成して収録。


46 私鉄高速電車発達史(II) (2023年5月号別冊)

B5判148ページ 定価1650円(本体1500円)

中川浩一氏による1965年から7年・39回におよぶ本誌連載記事「私鉄高速電車発達史」の、戦後私鉄電車の混乱期から復興のあゆみを収録した前編、2022年5月号別冊 私鉄高速電車発達史(I)に続き、日本初の高性能電車である営団300形登場に至る昭和20年代後半までを解説する章を収録、車両技術のみならず輸送・運転、路線開業までも取り上げる後編。